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得田雅章
最終更新日 2007年8月20日

計量経済学T講義(2007年春学期)

春学期で水曜日6時限に情報処理センター第1演習室(情報1)で開講します。  講義内容へJump

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講義目的

 計量経済学とは、経済諸変数間の関係を定量化し、その経済学的意味合いを読み取ることを目的とする学問である。本講義では消費関数、投資関数、輸出・入関数、フィリップス曲線、貨幣需要関数といった題材を用いることでマクロ経済学の定量的側面に習熟することが期待される。日本経済の最新マクロデータを利用し、計量分析の面白さも伝えていく所存である。


講義概要

 本講義は計量経済学の統計的方法のみならず、経済学の計量的方法にウェイトをおく。その中で計量モデルの推定と評価、改善法を伝えていく。
 講義形式で学んだ内容の理解を深めるために、また実際のデータを用いた計量経済分析が出来るようになるために、パソコンを使った実習形式を併用する。
  さらに講義内容を確実なものとするため、履修者には適時課題の提示を行う。


授業計画

回 日 内容
01 04/11 イントロダクション:計量経済学とは何か
02 04/18 Excelによるデータの加工・修正法
03 04/25 統計学の基礎知識
04 05/02 単純回帰モデル1
05 05/09 単純回帰モデル2
06 05/16 単純回帰モデル3 (休講とします)
07 05/23 重回帰モデル1
08 05/30 重回帰モデル2
09 06/06 回帰モデルの仮説検定1
10 06/13 回帰モデルの仮説検定2
11 06/20 ダミー変数
12 06/27 系列相関1
13 07/04 系列相関2
14 07/11 まとめ
15 07/18 期末試験(レポート)、以後の学習へのアドバイス


テキスト・参考書

テキストは使用せず、配付レジメ(基礎理論ノート)に基づき講義をする。

§参考書§
白砂堤津耶『例題で学ぶ初歩からの計量経済学[第2版]』(日本評論社)
蓑谷千凰彦『計量経済学[第3版]』(東洋経済新報社)

山澤成康『実戦計量経済学』(日本評論社)
(統計学既履修者向け)
計量経済学 基礎理論ノート(大学院用)(全講義科目検索ページからDL可)
田中勝人『統計学』(新世社)
他、講義中に適宜提示する。


評価方法

出欠3/4以上必須、課題提出40%、期末レポート60%をもとに総合的に評価する。

期末レポートについて(確定版)PDF形式のファイルです。クリックしてください。
期限間際で慌てないよう、計画的に作成してください(1.はもう作成できるはずです)。
なお、出席条件が満たされない受講生は採点対象とはしません。
(追加注意)
・紙媒体のレポートは教務前のレポートボックスへ
・ファイル媒体のレポートは
 @フロッピーディスクに入れてレポートボックスに入れる
 Aメール添付で得田宛送付
 どちらも名前・学籍番号明記のこと
両方提出しないと採点しません


効率的な受講のためのヒント

講義には作成したファイルを保存できるFDやUSBメモリ等を用意しておいてください。また、前回までに使用・作成したファイルも持ってきてください。

クリップボードの活用

ホワイトボードや正面スクリーンを見ながらのメモに役立ちます。

ネット上でのブリーフケースの取得

講義で使用したファイル等を保存しておくにはフロッピーでは不十分です。USBメモリ等の記憶媒体(ストレージデバイス)が有用ですが、無料で済ませたい方にはYahooブリーフケースの活用が良いと思われます。

エクセル操作の熟達

講義で使用するソフトはエクセルがメインです。必要最低限の操作法は講義中に教えますが、エクセル初心者はある程度、自分で学習したほうが講義での効率は格段に上がります。どんな解説書でもよいですが、一例として以下を挙げておきます。
Excel2003逆引き大全1100の極意
・MS Office OnlineのExcelコース(web上トレーニング) Excel入門 あるいは Excel2003入門 

活用が期待されるサイト

総務省統計局
日本銀行 統計・データ
数学ナビゲーター

その他


各回の講義内容

01 04/11 イントロダクション

計量経済学とは?
アンケート
受講生への聞き取り調査及び講義方針決定


02 04/18 Excelによるデータの加工・修正法

手狭な教室で申し訳ありませんでした。先週来れなかった受講生はこのHPをしっかりと閲覧し、講義概要を理解しておいてください。

エクセルの基礎
Σ(シグマ)の理解

課題:加重平均の計算


03 04/25 統計学の基礎知識1

加重平均
移動平均

課題:配付プリント例題1-8
中心化4項移動平均を計算し、グラフを作成してください。
グラフは原系列と移動平均を1つのグラフとして作成し、対比しやすくしてください(できなければ移動平均のみでもかまいません)。


04 05/02 統計学の基礎知識2

課題:配付プリント例題1-12
“散らばり”を示す代表値である分散・標準偏差に関する課題です。一度に計算しようとすると混乱するので、「偏差」→「偏差平方」→「偏差平方和」とステップを踏んで計算すればよいでしょう。


05 05/09 統計学の基礎知識3

分散・標準偏差・標準化変量、 寄与度・寄与率(次回に繰り越し)

2種類の分散のナゾ
統計学(計量経済学)の勉強を進めると、分散が2種類あることに疑問を持つはずです。
偏差平方和をn-1で除すのか、nで除すのか、その違いは何でしょうか?

本講座は統計学を未履修の受講生も想定していますから、詳しいことは統計学のテキスト(例えば田中(1998)p.171)を参照していただきたいが、要約すると「データを確率変数として意識し、(標本)分散の期待値が母分散と等しくするため」である。

課題:@配付プリント例題1-16、Aワークシート「分散・標準偏差」の問題
次週休講のため、課題を多めに出しておきます。
分散・標準偏差は以降の計量経済学理解で必須の統計量です。式、Excel上での計算方法ともに必ずマスターしてください。


06 05/16 (春季定例学生総会等のため休講とします)


07 05/23 統計学の基礎知識4、単純回帰モデル1

相関係数、寄与度・寄与率、回帰分析とは(次回に繰り越し)

イントロネタ: 5/20放送 たかじんのそこまでいって委員会 「標本誤差」について
放送で「難しいので・・・」とことわりが入った平均視聴率の標本誤差の話。元ネタはコレ。一見極めて専門的知識を要するように思われますが、本学統計コアでいえば「母比率の区間推定(資料集8章)」のトピックで、既履修者はわかって然るべき内容です。コア統計履修予定者も必ず学ばなければならないことなので、意味することはしっかりふまえておいた方がベターです。
  考え方はこのファイルエクセル形式のファイルです。クリックしてください。にまとめてあるので、これをもとに標本数を変えた場合や平均視聴率が変わった場合でも対応できるようになることを希望します。
  なお、このような考え方は後半のt検定で活用されます。

(統計学既履修者向け)
・相関係数の定義式と計算式の関係PDF形式のファイルです。クリックしてください。
・決定係数がx, yの分散、共分散の組み合わせであることの導出PDF形式のファイルです。クリックしてください。

課題:ワークシート「寄与度・寄与率2および3」を作成する
BOJ金融経済月報5月号が先週公表されました。当月報掲載の寄与度グラフを作成するのが目標です。
 該当ファイルのデータを丸ごと「寄与度・寄与率2」にコピーし、適宜空白列を挿入します。実額データから増分、変化率・寄与度を計算し、得られた4つの系列は次のワークシート「寄与度・寄与率3」に移し替え整理します。
 最後のグラフ作成では寄与度を積み上げ棒グラフで、GDP成長率は折れ線グラフで表します。この作業法はまだ教えていなく難しいと思いますが、なんとか月報掲載グラフに近いものを作成することを期待します(できなければ積み上げ棒グラフのみでも構いません)。
 ヒントPDF形式のファイルです。クリックしてください。


08 05/30 寄与度・寄与率の実際、回帰分析とは(次回に繰り越し)

今週の課題はありません。計量経済学I基礎理論ノートpp1-6に目を通しておいてください。


09 06/06 回帰分析とは

今週から新たに計量経済学I基礎理論ノートpp1-6(各自全講義科目検索ページからDLし、プリントアウトしてください。配付はしません。)を用います。一読しておくことを希望します。

(統計学既履修者向け)
・正規方程式の導出PDF形式のファイルです。クリックしてください。
・回帰係数(の推定値)の計算式導出PDF形式のファイルです。クリックしてください。

課題:ワークシート「OLS3(ペットと野生のハムスターについて回帰分析)」を作成する
散布図、「分析ツール」で回帰分析、「観測値グラフ」カスタマイズ、数式3.0で推定回帰式転記
ペットと野生ではどんな差があるのか?一言コメントを添える


10 06/13 単純回帰モデル、決定係数

GDP増や寄与度がニュースになりましたね。05/30にしっかりと学んだ受講生はこれらがどういうつながりを持っているのか、もう理解できますよね。長らく続く景気の上昇基調の要因がどう推移するのか、こうした最新のデータから思いを巡らすのも経済学部生として必要なのではないでしょうか?

(統計学既履修者向け)
・決定係数に関わる計算式の導出PDF形式のファイルです。クリックしてください。
・決定係数の計算式の導出PDF形式のファイルです。クリックしてください。

課題:ワークシート「OLS6と7」を作成する
回帰分析ツールを実行したり、数式3.0で推計回帰式を清書するのは何度も行っているので難しくはないはずです。最新のマクロデータがどこにいけば入手できるのか、財務省や内閣府のHPに慣れ親しんで、必要に応じてデータを活用できるようになることを望みます。
作成例PDF形式のファイルです。クリックしてください。


11 06/20 重回帰モデル

今週から新たに計量経済学I基礎理論ノートpp7-15(各自全講義科目検索ページからDLし、プリントアウトしてください。配付はしません。)を用います。一読しておくことを希望します。

今週は、エクセルに不具合が生じたり、時間の要する作業を強いてしまい、思うように進みませんでした。データ間の空白を取り除く方法に「オートフィルタ」機能を使うのが有用であることをお知らせします。
(オートフィルタ機能:今回用いたワークシートを想定します)
@四半期変換した間隔の空いたデータを、害のない場所(例えば170行目から)にコピーする。
※形式選択「値」貼り付けで
A貼り付けたデータ全てを選択したうえで、「データ」→「フィルタ」→「オートフィルタ」を選択する。
B現れた三角ボタンを押下し、ボックスから「(空白以外のセル)」を選択する。
C空白が全て削除されるので、データの固まりをコピーし、該当項目に貼り付ける。

課題:@ワークシート「マネー」、「金利」、「鉱工業生産指数」の該当するデータを整備し、各々グラフを作成することで、各変数の遷移の様子を確認する(特にマネーのグラフはわかりやすく見せるには工夫が必要である)。
Aワークシート「貨幣需要関数」に該当変数3系列をコピーする(期間に注意)。
(Bできれば)被説明変数に貨幣、説明変数に金利・所得を置き、重回帰分析する。
(Cできれば)来週の説明がよく理解できるよう、貨幣需要あるいは貨幣需要関数とは何か、簡単に勉強しておくことを期待します。


12 06/27 貨幣需要関数の推定、回帰モデルの仮説検定1

 本日は大ネタでした。皆さんどれくらい理解できたでしょうか?速くて聞き取れなかったところ、難しくて理解できなかったトコロは以下の資料で復習してください。
 なかなか理解が得られなく、もどかしいのはわかりますが、この難関を越えてこそ、「計量経済学を履修した」という達成感が得られると確信しています。ココがふんばりどころ!皆さんの頑張りに期待します!

今日の講義で用いたスライドプレゼン形式のファイルです。一部動作が不自然な箇所がありますがご容赦ください。クリックしてください。うまく表示できない人はコチラPDF形式のファイルです。クリックしてください。

今週の課題はありません。復習および期末レポートの作成をはじめてください。

(統計学既履修者向け)
・回帰係数(の推定値)の分散の推定値 導出PDF形式のファイルです。クリックしてください。
・回帰係数α(の推定値)の分散の推定値 計算式導出PDF形式のファイルです。クリックしてください。
・回帰係数β(の推定値)の分散の推定値 計算式導出PDF形式のファイルです。クリックしてください。


13 07/04 回帰モデルの仮説検定2

 t検定、F検定の考え方は回りくどいものです。「帰無仮説」、「棄却」、「有意」慣れていない受講生には外国語のように聞こえてたかもしれません。早く慣れてください。勉強して下さい。ここの理解が本講座のメインといっても過言ではありません。

エクセル「分散分析表」解説PDF形式のファイルです。クリックしてください。

課題:ワークシート「t値」、「F値」を完成させる。(参考)はできるなら計算してください。有意Fはp値と同じようなものです(次週解説)。


14 07/11 まとめ

(参考:ノート6節)
本講座では時間の関係上省略した箇所です。興味のある方はワークシート作成にチャレンジしてください。
ワークシートエクセル形式のファイルです。クリックしてください。  解答例PDF形式のファイルです。クリックしてください。

(統計学既履修者向け)
F値の計算式 導出PDF形式のファイルです。クリックしてください。
予測の信頼区間を求める公式の導出PDF形式のファイルです。クリックしてください。


15 07/18 期末レポート作成 & 講義総括


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