【2016/1/20 経済学部講演会の模様】

メジャーリーグ通訳とは?

松本重誠 (ボストン・レッドソックス通訳)

 ゼミや授業で学生に接していると、野球やメジャーリーグに興味を持つ学生が結構多いことに驚かされます。 また、将来何らかの形でスポーツにかかわる仕事をしたいと希望する学生や英語を使って海外で仕事をすることを希望する学生も少なからずいるようです。

 こうした学生にとって、実際に海外でスポーツにかかわる仕事をしている方の話を聞く機会があればすばらしいと考え、 ボストン・レッドソックスで上原投手、田澤投手の通訳として活躍されている松本重誠氏に体験談や仕事内容について講演いただくことにしました。

 松本氏の講演は、昨年に引き続き2度目となります。昨年は、私が担当していた「外国文献研究」の授業の一環として、 松本氏のメジャーリーグ通訳の夢をどのように実現したかを中心に講演いただきました。今回は、メジャーリーグ通訳の仕事内容に焦点を当て、 学生のみならず地域の一般の方も興味を持ってもらえる内容で講演いただきました。

 講演の冒頭の自己紹介では、松本氏が好きなこと(スポーツ)と得意なこと(英語)にかかわる仕事がしたいという夢を持ちつづけ、 努力と積極的な行動でチャンスをつかんでメジャーリーグ通訳という形で夢を実現させたことを紹介していただきました。

 メジャーリーグ通訳の仕事内容のお話は、松本氏の仕事風景などの写真が多く掲載されたスライドを用いて解説していただき、 メジャーリーグの舞台裏といった感じで臨場感あふれるものでした。また、舞台裏だけでなく、 2013年にレッドソックスがワールドシリーズ制覇した際の上原投手へのインタビューの通訳として松本氏が世界中にオンエアされた動画も紹介していただきました。

 一見華やかそうにみえるメジャーリーグ通訳の仕事ですが、その裏では、選手やチームのスタッフへの気遣い、 試合に向けての周到な準備、分かりやすい英語で伝える工夫など、大変な仕事であることが理解できました。 一方で、チームの一員として勝利に向けて貢献し、勝利の喜びを分かち合える充実感のある仕事であることが伝わってきました。

 当日は、講演時間終了後も通訳の仕事の質問やメジャーリーグの話が途切れることなく続くなど、参加者の関心が高く、 心に残る講演会となりました。普段テレビ中継でしか観ることのないメジャーリーグ通訳の目線からのお話に、 参加者は興味深く聴き入っていました。また、松本氏の夢を持って努力し続ける体験談を聞くことは、学生にとって貴重な機会になったようです。
                                         (経済学部准教授 水谷剛)