【2009/12/4 経済学部ワークショップの模様】

Texture in Cultural BackyardW
ウガンダ東部セベイ地方の社会の変化と
言語の使用の変化

河内一博(防衛大学校総合教育学群
          外国語教育室専任講師)

  河内一博氏(防衛大学校)の論題は「ウガンダ東部セベイ地方の社会の変化と 言語の使用の変化」というものであった。

 まずは、セベイ地方の地理や気候、およびコミュニティー・プロファイルについて述べられ、その 現地語であるKupsapiny語の言語学的区分について説明された。

 特に、1962年のウガンダ独立後、国の政策として英語が学校教育で用いられるようになり、 Kupsapiny語を用いると罰せされることもあるほどになったため、現在、若い人の多くは日常 的には英語を用いることが多く、2007年に公立小学校低学年においてのみ現地語を使用するこ とになったものの、Kupsapiny語の使用頻度が著しく低下していることが報告された。そのため、 本来VSO言語であるにもかかわらず、英語の語順(SVO)の影響を受けた使用例まで見られるほど であるとのことである。しかし現地では、Kupsapiny語の(再)活性化には消極的で、いずれ消滅 してもおかしくない状勢であることを鑑みて、氏は、書き言葉の確立とその普及、および小学校高 学年でも使用をしては等の提言を行なった。

 報告後の質疑応答でも、文化面、人類学的側面、歴史学的側面、言語と文化の関連性など、様々な 観点からの議論が活発になされ、予定時間を30分オーバーするほどであった。参加者5名。
                                              (文責:出原健一)