【2010/3/30 経済学部講演会の模様】

CALLの効果的な活用
―ICT教育活用の観点から―

奥 聡一郎 (関東学院大学工学部 教授)

 この度、LL−B教室にCALLシステムを導入したことに際し、奥聡一郎氏 (関東学院大学工学部)に「CALLの効果的な活用―ICT教育活用の観点から―」という論題 で講演をしていただいた。音声教育としての活用、電子メールなどの幅広いコミュニケーシ ョンツールや成績の電子管理など、CALLの基本的な利便性の説明のみならず、学生の顔が見 えにくい、機材管理の困難さなどの欠点も取り上げられ、その対応策も具体的に説明された。 CALL教室では通常よりも学生との距離を縮めることが重要で、教員は教卓に張り付いている のではなく、積極的に巡回し、また、学生を飽きさせないためにアナログ教材を効果的に利用 することも不可欠であると話された。また、特に機械の苦手な語学教員がCALLを敬遠する問題 についても、すべての時間機械を使って授業するする必要はなく、やれる範囲から少しずつ活 用し、徐々に利用する時間を増やしていけばよいので、とにかく使って授業してみることが大 事であると主張された。全体を通じて、理念的・抽象的な話ではなく、例えば初心者でも使え るフリーの教材作成ソフトや実際に氏が使われているWebページの紹介など、実践的な内容が 多かったのは、今後利用していく人間にとって大変有益であった。

 さらに、語学以外でのCALL活用例(建築、会計など)の紹介や、メンテナンスなどは教員だ けでは難しいため、TAの活用や専門事務員の雇用の必要性など、CALLを有効に活用していくに は大学全体で支援体制を整備しなくてはならないと主張された。CALLは語学だけでなく様々な 講義で活用されている現在、今回は次期執行部メンバーや語学以外の教員も参加し、質疑応答 でも活発に意見交換されていたので、この点でもこの講演会の開催は有意義であったと思われ る。

参加者11名。(文責:出原健一)