【2010/3/17 経済学部講演会の模様】

琵琶湖世界の地域デザイン

山崎一眞 (産業共同研究センター教授)

 本学産業共同研究センター教授、地域連携センター長である山崎一眞先生 が平成22年3月31日をもって定年を迎えられ退職されるのを機に、3月17日水曜日15時 30分より経済学部5番教室において、先生の退職記念講演会が開催されました。
 演題は「琵琶湖世界の地域デザイン」で、先生と彦根(または近江)とのまたとない幸福な 出遭いのお話から始まり、山崎先生が8年と3ヶ月にわたる滋賀大学在任時に、彦根の街や近 江の地で体験されたこと、研究されたこと、また実践活動されたことなどについて、約一時間 半にわたって語られました。
 「近江は自然と歴史と文化が渾然一体となった<琵琶湖世界>であり、それは奇跡の小宇宙 ともいうべきものである。それを守り・育て・未来に伝えることが、近江に縁をもつ人の責務 であると考えている。そのための方法を<地域デザイン論>として研究し、その成果にもとづ いて地域を活性化するための様々な取り組みを実践したきた」と先生は述べられました。
 その実践の具体例として、日仏景観会議・彦根の開催、彦根市の花しょうぶ通り商店街の 「街の駅」(寺子屋力石)や多賀町一円にある「里の駅」の開設、彦根市芹橋地区にある足 軽屋敷「辻番所」買取・再生のためのトラスト運動、滋賀大学パビリオン「士魂商才館」構 想、「地域活性化プランナーの学び直し塾」での人材養成などを初めとする多岐にわたる活 動が紹介されました。
 その他、広島市で過ごされた幼年時代のこと、野村総合研究所に勤務していた頃の地域計 画・都市経営・まちづくりの活動のことも先生は言及されました。
 講演では、先生ご自身で撮影された素晴らしい近江の風景写真とともに、「一眞堂(いっ しんどう)」なる雅号で作られた先生の句なども紹介され、大学内外から集まった数多くの 聴衆の皆さんを魅了しました。
 山崎先生は4月以降も地域連携センターの特任教授として本学に留まられ、引き続き<琵 琶湖世界>の継承活動に取り組んでいくと言われています。今後の先生のますますのご活躍 を祈念したいと思います。 (文責:金子孝吉)