【2008/7/2 経済学部講演会の模様】

金融入門

北川正義
(滋賀銀行人事部研修課長)

  滋賀銀行人事部研修課長の北川正義(きたがわまさよし)氏(昭和59年滋賀大学経済学部・経営学科卒)より、「金融入門」という演題でご講演いただいた。今回の講演は、1、2回生の学生等の金融初学者を対象に、金融の実務担当者より、銀行の基本的業務や役割などを解説いただくことがねらいであった。
  講演の前半では、銀行の3大業務(預金、貸出、為替業務)や銀行の3大機能(資金仲介機能、信用創造機能、資金決済機能)について、全国銀行協会のパンフレットを参照しつつ、北川氏の実務経験の話も交えながら、平易かつ丁寧に解説いただいた。この中で、滋賀銀行においては、バブル経済の時期に、当時の不動産やノンバンクといった実需に基づかない融資には非常に厳しく対応したことから、結果としてバブル経済崩壊の影響をあまり受けなかったが、この要因として、同行には、近江商人の「売り手よし、買い手よし、世間よし」と言う、「3方よし」の堅実経営の精神が浸透していたことがあったということが紹介された。また、北川氏は、当時、「実業」(ネジ1本何銭といった地道な商売を繰り返すといった額に汗した商売のこと)と「虚業」(苦労もせずに、汗もかかずに、右から左で利益をあげる商売のこと。こうした企業に対する融資はいずれ必ず破綻する。)といった言葉を先輩から学び、今でも融資判断のベースにしているといったエピソードが披露された。
  講演の後半では、滋賀銀行のミニディスクロージャー誌を参照しながら、これからの地域金融機関に求められるものとして、@地域のお客様のニーズへの的確な対応、A経営の透明性の向上、B地域での競争力の強化、Cリスク管理態勢の整備、D地域のリーディングバンクとしての役割、が重要であるということが主張された。
  最後に、将来銀行を志望する学生に向けて、学生生活の送り方などのアドバイスを残されて、講演を終了した。(本講演の参加者は約200名。)
  今回の講演の開催に対してご尽力いただいた滋賀銀行の関係者の方々、経済経営研究所の皆様及び力石伸夫理事に対して、重ねて感謝の意を表したい。
                           (経済学部准教授 原村健二)