【2/9 経済学部ワークショップの模様】

―Texture in Cultural Backyard―
「おんがくのじかん―ナショナルなメロディ、音楽のネイション―」

阿部 安成 助教授

 近代という時代の国民国家は、その実態がどうであれ、自己を1つのまとまりとして表現することとなる。国家を表現(representation)するいくつもの道具をとおして、それが1つにまとまっていることを示すのである。そうした道具に、国旗と国歌がある。国旗と国歌は、日本の伝統や起源と、それらをふまえた現在とがその旗と歌にこもっているとみずから表現している。国歌は、唯一の崇高な日本という曲と詞ということとなる。ナショナルな感性が音楽に親しく寄り添っているといえよう。
 わたしは、このワークシップで、ナショナルな音楽があるのでも、音楽のそのなかにナショナルな要素があるのでもなく、音楽にナショナルな雰囲気を生じさせてしまう感性があるのだ、と示してみた。わたしのこの主張を支えたのが、細野晴臣やイエロー・マジック・オーケストラの感性と技術(テクノロジー)だった。12名出席。(経済学部助教授 阿部安成)